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生産技術の革新に挑戦(1985年 中部経済新聞)


以下掲載本文

 

生産技術の革新に挑戦
水平思考の新缶切り開発

刀匠関兼景18代目に当たる前社長が、大正8年に創業し、
ポケットナイフ、鋏、包丁などの製造をはじめた。

東洋製缶株式会社の創設者・高崎達之助氏と意気投合し、
缶詰は東洋製缶で、その缶切りは当社で受け持つことになった。

また、酒類などの消費増大に着目し、各ビール会社の栓抜きの製造も開始し、
当時、鋳物にて製造していたが、鉄鋳物では折れ易く量産が困難なため、
鉄の冷間鍛造による生産方法に切りかえ、生産の増加を図り、
漸次自動生産ラインを確立していった。

業務用缶切りについては、アメリカのエドランドカンパニーと技術提携し、
日本における製造販売をはじめた。

また、家庭用缶切りの改良を研究中、昭和43年、英国留学中の社長長男が、
英国メタルボックス社の”トッパー缶切り”をみつけた。
この缶切りは、従来の缶切りと全く開缶方法が異なり、
缶の横(巻締部)を切るので、切りくず等が缶内に入らず、
切り口がなめらかで、内容物が出し易いという特徴を持つものである。

しかし、そのままでは日本の一般缶詰には適合し難く完成品にすべく、
メタルボックス社との相互研究を約束し、金属による樹脂の摩耗、
樹脂の中での金属のプラズマ溶接、部品相互のクリアランスなど、
困難な問題を順次解決し、約2カ年の研究の結果、
日本での製造販売権を許可されるまでに、新しい缶切りを開発することができた。

現在では、メタルボックス社より、一切の製造をまかされ、
国内はもとより、アメリカ、ヨーロッパにも輸出されるまでになっている。

一方、昭和33年、日本ミシン(現在のブラザー工業)より、
ミキサー刃の製作依頼を受け、製造しているうちに、
糸を切る刃物部品の切れ味、耐久性をよくしたいとの要望で、
素材、焼入れ、刃付方法など研究し、
現在では、工業ミシンの主要刃物部品の製造を担当している。

糸を切る刃物の刃付方法の研究過程で、
紡績用のコーム(櫛のような形状をした刃物)の仕上刃付を
金属成形砥石で行う方法を開発し、その分野の刃物部品も製造することになった。

その間、小物部品専用の無酸化焼入炉を導入し、
ステンレスの安定した焼入れを可能にし、使用素材もSK,SKSから、
ハイカーボンステンレスへと、主役が交代していった。

また、昭和48年より、ヤンマー中央研究所との田植爪の研究開発に努め、
精密熱間鍛造分野への道を開き、現在、自動車関連の精密鍛造を手がけ、
低コスト化の課題に取り組んでいる。

取引先のニーズに適応すべく昭和55年、ワイヤーカット加工機、
昭和57年、放電加工機を導入し、金型の精度向上、
Q.D.Cに力を注ぐと同時に、加工方法の革新を研究中である。

その中で、金属試験場との協力のもとにファインブランキングプレスを使わない
通常プレスによる仕上げ抜き加工の実用化に成功。
従来、シェービン加工などの仕上げ打抜きを手がけてきたが、
経済的にも問題が多く、今日要求される加工精度には、
研削、切削加工の工程が必要であった。

今回の開発は、金型の工夫、加工用潤滑油の選定によって、
FB加工製品に近い製品の実用化が可能になり、研削、リーマ加工の必要がなくなった。
加工材は、SPC、SUS304から、SUS420J2などの
マルテンサイト系ステンレスまで可能である。
加工製品の表面粗さ、穴寸法、精度は、ユーザーの希望する精度が得られている。

以上のような経緯で、現在、厨房用品、機械刃物、精密鍛造の
三本柱で、生産に従事している。

小企業ながら、金型設計から製作、プレス、鍛造、機械加工、
熱処理、研磨加工に至るまで、一貫生産メーカーとして、世界に雄飛せんとしている。

 

エドランド工業の概要

創業=大正8年
会社設立=昭和19年3月
所在地=本社 岐阜県関市吐月町5番地
工場 岐阜県関市下有知3846-1
電話 0575-22-0451(代)
資本金=4,800万円
事業=厨房用品、精密機械刃物及び精密鍛造品製造
従業員=男50人、女18人、計68人
代表取締役=久保公二
工場敷地=9,100㎡
建物=2,600㎡
製造および営業品目=家庭用刃物(キッチン用具、各種ナイフ、各種はさみ、その他)
業務用および機械刃物(業務用缶切、果物皮むき機、業務用野菜調理機の各種刃物、
ミシンの刃物部品、田植機の植込み、刈取機の刃、紡績用刃物部品、木工用機械刃物、
電気カンナの刃、塩ビパイプカッターの刃、自動車関係の精密鍛造品)

 

以上掲載本文





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