2021.01.14
たかが不良と侮るな(2021年1月14日 久保)
【一分間スピーチ】(安全・品質ネタ)
去年の年末くらいから花粉症の治療として耳鼻科に通って定期的に薬をもらっています。
正月明けに耳鼻科に行って薬をもらってきました。
そのときに薬剤師さんに
「今回、薬は一緒ですが少し中身を変えています。会社を変えました。
今までの薬は小林化工というところが作っていて、ニュースで知っていると思いますが
薬の中に睡眠導入剤が混入する事故を起こしたので念のため変えました。
以前お渡しした薬に問題はないので飲んでもらっても大丈夫ですが、
一応変えておきました。」と言われました。
その話を聞いたときに僕自身はぞっとしました。
もちろん、人命に及ぼすことをしているので重大なことをしているのですが、
関係のない製品にまで、この会社が作ったからやめておこうということが
全国の薬局で行われているのだなと思いぞっとしました。
皆さん、薬だからそういう事も起こるけど刃物ではそんなこと起こらないよね、
と思うかもしれません。でも想像してみて下さい。
食品のカットに使う機械の刃物が何らかのうちのミスで割れました。
その破片が人の口に入り、大怪我をする。
そんなことは想像できる範囲じゃないかなと思います。
もしそんなニュースになるようなことが起これば
ああ、あの会社の製品は使わないでおこうとなることは想像できると思います。
なのでちょっとしたミスと、ちょっと不良を出したと安易に考えず
少しでも不良を減らす事を考えて作業していってください。
【感想】北村
私は昔から連帯責任といった言葉はどこか不条理で嫌いであった。
しかしそれと同時に、社会においてはそれ(個人が全体に及ぼす責任・問題)が常識であり、
要求されていることも理解している。
個人、会社、社会、それらについて改めて考えさせられた。